価格帯別出来高の使い方と活用方法

TradingViewには価格帯別の出来高を表示する「出来高プロファイル」というインジケーターが備わっており、これは有料のアップグレードプランへ課金することで使えるようになります。使い方次第では「他人よりも一歩進んだトレード」を実現できるので、武器の一つとして積極的に活用したいところです。

この記事では出来高プロファイル(価格帯別出来高)の使い方や、実際のトレードでどのように活用するのか、解説します。

初回に限り全てのプランが30日間無料!

価格帯別の出来高が一目瞭然

出来高と聞けば、皆さんは時間別に集計される縦棒、つまり横(X)軸の出来高を思い浮かべるかと思いますが、実際のトレードにおいて役立つ機会は少ないでしょう。トレーダーが知りたいのは「どの価格帯でどのような売買が行われたか」であって、それが「いつ行われたか」はさして重要ではありません。

TradingViewでは、アップグレードプラン限定のインジケーターとして「出来高プロファイル」が提供されており、これを使えば価格帯別すなわち縦(Y)方向の出来高を表示できます。

更には、買いと売りの比率までもが一目瞭然となります。今後意識されるであろうポイントを絞り込み、他のトレーダーより一歩早く戦術を立てることも可能になります。

初回に限り全てのプランが30日間無料!

利用するにはアップグレードプランが必須

冒頭でも記した通り、出来高プロファイルを利用するためには、アップグレードプラン(PRO/PRO+/PREMIUMのうちのどれか)に登録する必要があります。無料版では、下のような画面が出てくるはずです。

アップグレードプランは課金制のサービスなので、尻込みしてしまう方も居るかもしれませんが、初回に限り30日間の無料お試しが設けられています。まずは無料で試して、気に入ったら料金支払う、といった流れで使い始めるのが良いでしょう。

公式ページアップグレードプランとその他の機能 | TradingView

無料お試しの始め方については、下の記事にて詳しく解説しています。

関連記事TradingViewの全機能を今すぐ体験できる、無料お試しの始め方

初回に限り全てのプランが30日間無料!

3種類の出来高プロファイル

出来高プロファイルを表示するには、上のメニューバーから「インジケーター」ボタンをクリックし、「出来高プロファイル」を選びます。その中に3つのインジケーターがあり、用途に応じて適したものをクリックするとチャート上へ表示されます。

  • Visible Range:一般的なタイプ。チャート端に出来高を表示
  • Fixed Range:指定した範囲の出来高を表示
  • Session Volume:1日毎の出来高を表示

Visible Range

出来高プロファイルの中でも、最もポピュラーなのが「Visible Range」で、チャートの右もしくは左端に価格帯別出来高のグラフを表示できます。

Fixed Range

Fixed Rangeは、チャート上で範囲を指定することで描画され、範囲内に限った価格帯別出来高を表示できます。上の画像では、黄色いエリアにインジケーターを適用しています。

Session Volume

Session Volumeを適用すると、1日毎の価格帯別出来高が表示されます。為替の世界で「Session」(セッション)といえば、アジア・ロンドン・ニューヨークの3区分けを思い浮かべますが、今回においては無関係です。

上の画像では1時間足チャートへ適用させていますが、1日が青いボックスで区切られ、各左端には1日毎の出来高が表示されています。

初回に限り全てのプランが30日間無料!

注目すべき設定項目

3種類の出来高プロファイルについておおまかに解説しましたが、いずれも同じような設定項目が備わっています。ここでは代表的な「Visible Range」を用いて、注目すべき設定項目をご紹介します。

表示した出来高プロファイルを右クリックもしくはダブルクリックすると、ポップアップウィンドウが出てくるので、そこから各パラメータを変更します。

出来高の表示方法は2つ。「1pips毎」も可能

表示するバーの数や、1つのバーにおける値幅は自由に設定可能で、表示方法は「Number Of Rows」か「Ticks Per Rows」の2種類。「配列」で表示方法を選び、「列の大きさ」で数値を入力します。

Number Of Rowsを選ぶと、n分割で出来高が表示されます。初期では24に設定されており、この場合常に24段階で出来高が表示され、適用するチャートによって1つのバーあたりの値幅は変動します。

Ticks Per Rowsでは、1つのバーあたりの値幅を固定できて、単位はTicks(1pips = 10ticks)となります。例えば、500に設定すると50pips毎、10に設定すると1pips毎の価格帯別出来高が表示されるため、スウィングからスキャルピングまで幅広いトレードスタイルにおいて活用できます。

売買比率のオン・オフ

売買比率のオン・オフも選べます。「出来高」の項目の「Up/Down」が初期値となっており、それぞれのバーは買いを示す緑色・売りを示す赤色で区切られていますが、これを「Total「に切り替えれば純粋な価格帯別出来高のみを表示できます。

売買比率有りと無しの状態を比べると、下のような感じになります。どちらが見やすいですか?

チャートの左端へ表示する方法

価格帯別出来高のグラフは通常右側へ表示されますが、これを左側へ移すことも可能です。設定のポップアップウィンドウから「スタイル」タブを選び、その中の「配置」を「左」へ切り替えると、下の画像のようになります。

初回に限り全てのプランが30日間無料!