
自然界に存在すると言われている「フィボナッチ数列」。これをトレードへ応用したものが「フィボナッチ・リトレースメント」というツールで、トレンドに対する反発の強さを測ったり、節目となりうる価格帯を探ったりなど、様々な使い道があります。
いわば「チャート上の定規」とも言い表すことが出来て、フィボナッチレベルは多くのトレーダー達に注目されているため、あたかも価格がフィボナッチに操られている様な値動きが多々見られます。
もちろん、TradingViewにもフィボナッチツールは実装されており、極めてシンプルな手順で使える上に、細かなカスタマイズも可能です。
フィボナッチ・リトレースメントの描画と削除
まずは描画方法からご説明します。チャート左側にあるツールバーの上から3番目のタブから「フィボナッチ・リトレースメント」を見つけ、クリックします。
マウスポインターが切り替わるので、初めに始点をクリックした後に終点をクリックすると、フィボナッチのレベルが描かれます。
描画の様子は下の動画をご覧ください。
フィボナッチ・リトレースメントを削除するには、描画したものを選択してBackSpaceまたはDelキーを押すか、右クリック→削除を選びます。
フィボナッチレベルと色を変更する
フィボナッチ・リトレースメントには、様々なカスタマイズを加えられます。描画したものの上へカーソルを移動し、右クリックするとポップアップが開くので、一番上の「設定…」を選びます。
すると、下のような画面が表示されるはずです。ここではレベルの値を自在に設定できるほか、各レベルの境界線と背景の色も好みに合わせてカスタマイズできます。
フィボナッチレベルは少数で入力します。(例:23.6%なら0.236、100%なら1)
背景塗りつぶしのオン・オフ
レベル別に背景を異なる色で塗りつぶす機能が備わっており、視認性を上げる便利な機能ですが、時と場合によっては邪魔になることもあるでしょう。
塗りつぶしを消すには、フィボナッチの設定画面の「スタイル」タブから「背景」の項目を見つけ、チェックを外します。
背景有りと無しで比較してみます。
エリアを拡張させる
同設定画面の「拡張ライン」にチェックを入れると、下のようにフィボナッチ・リトレースメントが終点よりも右側へ延長されます。過去の価格に対して描いたフィボナッチから未来の反転ポイントを探るときには、この機能を活用してみて下さい。